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鯨偶蹄目プロングホーン科、ジャコウジカ科、マメジカ科

 北アメリカのスプリンター、プロングホーン科

プロングホーン シカ科でもウシ科でもないよ。
プロングホーンは、北アメリカにすむ鯨偶蹄目プロングホーン科の植物食動物で、北アメリカで最も早く走る動物と言われています。オオカミやコヨーテに襲われると時速80キロで走って逃げます。
photo-by:Boys Club on Seedskadee NWR


 北アメリカの中途半端なツノ、プロングホーン科

プロングホーンとは「枝分かれしたツノ」という意味で、二股に分かれた中途半端な長さのツノを持っています。 このツノはちょっと変わっていて、骨の芯にケラチン質の鞘がかぶさっているのはウシ科のツノ(ホーン)と同じ、枝分かれして一年に一度抜け落ちるのはシカ科のツノ(アントラー)と同じです。
シカのツノと同様、抜け落ちるものの、抜け落ちるのは骨の芯にかぶさっているサヤだけです。
プロングホーンはシカ科の仲間のように、コドモを草むらに隠しておく習性があります。
このように、ウシ科とシカ科のの中間のような動物なので、ウシ科に含めたり、シカ科に含めたりされてきましたが新しい化石の発掘から、「プロングホーン科」として分類されました。

 プロングホーン科の進化

プロングホーンの仲間は、北アメリカから発掘された化石によって、派手なツノをもったさまざまな種類が繁栄していたことが分かりました。理由は分かりませんが、現在のプロングホーン1種を残して絶滅したと考えられています。
ヘキサメリックス 鯨偶蹄目プロングホーン科ヘキサメリックス
学名:Hexameryx
時代:中新世後期(1100万年前~530万年前)
分布:北アメリカ
体長:1.5m
学名の意味は、「6本の反芻するもの」
ヘキサメリックスは、6本のツノを持つプロングホーンの仲間です。ツノは根元の部分でつながって三股に分かれ、左右に生えているので6本に見えます。現生のプロングホーンと同じく、ツノはサヤの部分だけが抜け落ちます。

イリンゴケロス 鯨偶蹄目プロングホーン科イリンゴケロス
学名:Ilingocheros
時代:中新世後期(1100万年前~530万年前)
分布:北アメリカ
体長:1.7m
ヘキサメリックスと同じ時代に暮らしていたプロングホーンの仲間です。らせん状にねじれながら伸びる2本の角が組み合わさったツノです。こんな複雑なツノでもサヤの部分だけが抜け落ちたようです。

鯨偶蹄目ジャコウジカ科の雑学

ジャコウジカ鯨偶蹄目ジャコウジカ科の動物は、シカに似た姿の、ツノを持たない偶蹄類で、ツノがないかわりに、オスには口からはみ出すほどの大きな牙があります。シベリア、中国、インドの森林にすみ、木の葉やコケを食べます。四肢のヒヅメは長く伸び、雪に足が埋もれないように、「カンジキ」の役割をしています。ジャコウジカからは、香料の原料になる「麝香(じゃこう)」が取れるので「麝香鹿」とよばれます。ジャコウジカ科のグループ名は英語で「Moschidae」で、ムスクとはジャコウジカのことです。麝香は、香料だけでなく漢方や薬として高額で取引されるため、ジャコウジカは乱獲され、激減しました。ジャコウジカを殺して麝香を取るのではなく、ジャコウジカを飼育し、臭腺から麝香だけ取り出す方法(臭腺にスプーンを突っ込んで、ワックス状の麝香を取り出す)も取り入れられています。

鯨偶蹄目マメジカ科の雑学

ジャワマメジカ 鯨偶蹄目マメジカ科は、偶蹄類の原始的な特徴を残したままのグループで、偶蹄類の祖先もマメジカに似たような姿だったと考えられています。体長は40cm~80cmほどで、小型。アフリカにはミズマメジカ、東南アジア、インド、スリランカにはジャワマメジカ、インドマメジカがすんでいます。熱帯林で暮らし、木の葉や落ちている果実などを食べる植物食動物です。マメジカの仲間はツノを持っていませんが、オスには口元からはみ出る大きな牙があります。
←ジャワマメジカ。体長40cmほど。牙、見えるかな?。
photo-by:無料写真素材・東京・横浜・湘南


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