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鯨偶蹄目イノシシ科

 原始的な偶蹄類、イノシシ科

イノシシ ←ニホンイノシシの皆さん。
鯨偶蹄目イノシシ科の動物は、偶数本のヒヅメを持つ、雑食傾向の強い植物食動物です。 偶蹄類の中では原始的なグループで、反芻(吐き戻しでモグモグ)しません。 オスには立派な牙があり、ケンカや地面を掘るときに使います。

ウリ坊また、イノシシ科の仲間のコドモには、親には無いシマ模様があります。
日本ではイノシシのコドモは「ウリ坊」(野菜の瓜の模様に似ているから)と呼ばれています。 シマ模様は成獣になる前に消えてしまいます。
ブログ記事:冬のイノシシ→
ブログ記事:冬のリュウキュウイノシシ→

 アメリカにはいない動物、イノシシ

アカカワイノシシ←アカカワイノシシの親子。コドモはやっぱりウリ坊。
イノシシ科の動物には、イノシシ、ヒゲイノシシ、コビトイノシシ、バビルサ、イボイノシシ、カワイノシシ、モリイノシシがいます。これらは全て、ヨーロッパ、アジア、アフリカにすんでいます。
photo-by:無料写真素材・東京・横浜・湘南


 猪突猛進、逃げ惑う猪武者

イノシシには、「猪突猛進(ちょとつもうしん)」の言葉があるように、後ろには引かないまっすぐで勇敢なイメージがあります。
実は、イノシシは体の作りからして後ろ歩きは苦手ですが、普通に方向転換できます。
「イノシシ武者」の方々には失礼ですが、勇敢どころか、危険を察知すると走って逃げます。
イノシシは、視力が悪くとっても神経質で臆病なので、大きな音で脅したり、立ちふさがったり、棒などで追ったりすると、とにかくめったやたらに走り回って逃げようとします。
逃げ惑うイノシシには、壁も棚も机も人も見分けがつきません。障害物があれば、牙で突き上げたり、頭突きしたり、噛み付いたりします。とっても危ないので、追い出そうなどと近づいてはいけません。ほっておけば、壁や強化ガラスをブチ破って勝手に逃げていくほどパワーがあります。

 イノシシ科の進化

鯨偶蹄目の中でもラクダの次に現れた古いグループがイノシシ科とペッカリー科の動物で、イノシシ科のもっとも古い化石は、始新世後期(3300万年前)の「エオセンコエルス」です。
イノシシ科に近縁の、一足先に進化したグループ「エンテロドン科」などが次々に滅んでゆき、そのニッチを埋めるように、2000万年前(中新世前期)ころには、イノシシ科がヨーロッパ、アジア、アフリカに進出しています。
イノシシ科は、進化に伴いハナヅラが長くなり、牙が立派になり、顔面がえらいことになっていく傾向がありましたか、現生種よりも生き残りに遥かに有利な巨体と派手な顔面であった種類が先に滅んでしまったのは、ちょうど氷河期が終わり世界中で繁栄し始めたヒトのご先祖様の目を惹いたからかもしれません。

メトリディオコエルス 鯨偶蹄目イノシシ科メトリディオコエルス
学名:Metridiochoerus
時代:鮮新世後期~更新世中期(2300万年前~78万年前)
分布:アフリカ
体長:2.5m
学名の意味は、「おそろしいブタ」
メトリディオコエルスは、イノシシ科の中でも特に顔面がえらいことになった仲間です。目の横の骨が横に張り出し、上あごの歯が大きな牙となってアゴの外へ飛び出し、下あごの歯も牙になって合計4本の大きな牙を持っています。現生のイノシシ科にもモリイノシシやイボイノシシ、バビルサなど派手な顔の仲間はいますが、もっと派手で、巨大です。どうみても現生のイノシシ科より生存に有利だと思われますが、78万年前(更新世中期)に滅んでいます。


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