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食肉目イヌ科

 食肉目イヌ科について

イヌ科の動物、ドール。別名「アジアの赤狼」。
ドール
photo-by:無料写真素材・東京・横浜・湘南
食肉目イヌ科の動物には、オオカミ、キツネ、タヌキ、ヤブイヌ、ジャッカル、コヨーテ、リカオンなどが含まれます。
イヌ科のうち、家畜化された種類がイヌ(飼いイヌ、イエイヌ)です。
イヌ科の仲間は、どの種類も似たり寄ったりのよく似た体型をしていて、突き出した長いハナヅラ、細くて長い四肢、中途半端な長さの尻尾をしています。

肉食から雑食傾向の強い捕食動物で、果物や昆虫、魚を食べることもあります。
多くの種類が見通しの良い開けた場所にすみ、群れで獲物を追います。
瞬発力よりも持久力が発達しており、速いスピードで長時間走ることができるのも特徴の一つです。
おもしろいことに、イヌ科ではないグループでも、開けた場所で獲物を追う暮らしをしている動物はイヌ科によく似た姿をしています。
イヌ科の動物によく間違われるのが、ハイエナの仲間(ハイエナ科)ですが、ハイエナ科の仲間はジャコウネコ科、マングース科、ネコ科に近縁な動物です。

 飼い犬の始まり

警察犬イエイヌ(飼い犬)は、約3万年前にヨーロッパか西アジアでオオカミの仲間を家畜化したのが始まりとされています。
ヒトの捨てた食べ物を狙って集落の近くで暮らすうちに、他の獣の接近を知らせる番犬としてヒトに積極的に飼われるようになったのではないかと考えられています。
現在では、大型種から小型種まで、姿形もさまざまに改良され、ペット、狩猟犬、盲導犬、介助犬、災害救助犬などとして、ヒトの暮らしに欠かせない動物となっています。
日本語の「イヌ」の語源も、人のそばに「居ぬる」動物から「イヌ」になったといわれています。
縄文時代の遺跡からもイヌ科の動物の骨が見つかっているので、大昔から日本人のそばにもイヌがいたのでしょう。

 シンリンオオカミ

シンリンオオカミ シンリンオオカミ
分類:食肉目 イヌ科 オオカミ属
学名:Canis lupus occidentalis(カニス・ルプス・オキデンタリス)
英名:Timbar Wolf(ティンバー ウルフ)
体長:1~1.3m
オオカミは、オスとメスのペアをリーダーに、群れで獲物を追います。
ジャコウウシやトナカイなどの大型動物の群れを長時間追跡することができます。
死肉や小動物、魚なども食べます。
イヌ(イエイヌ)よりもガッチリした体型で、頭がでっかいです。

 イヌ(イエイヌ)

イエイヌ イヌ(イエイヌ、飼いイヌ)
分類:食肉目 イヌ科 オオカミ属
学名:Canis lupus familiaris(カニス・ルプス・ファミリアリス)
英名:Dog(ドッグ)
飼いイヌはタイリクオオカミの亜種です。
3万年前にオオカミを家畜化したのがイヌの始まりとされています。
群れで暮らすオオカミの習性をそのまま引き継いでいて、群れのリーダー(主人)に従い、一緒に行動しようとします。

 タヌキ(ホンドタヌキ)

ホンドタヌキ ホンドタヌキ
分類」食肉目 イヌ科 タヌキ属
学名:Nyctereutes procyonoides viverrinus
(ニクテレウテス・プロキオノイデス・ビベリヌス)
英名:Japanese Raccoon Dog(ジャパニーズ ラクーン ドッグ)
体長:50~60cm
ホンドタヌキは、本州、四国、九州の森林にすんでいます。
ペア又は家族単位で暮らし、昼間は地面に掘った穴や木の洞にいます。
果物、昆虫、ヘビ、小動物などを食べる雑食です。
ペットのイヌは電柱にオシッコをして情報交換しますが、タヌキは「ため糞」といわれる共同トイレを設け、ウンコで情報交換します。
日本には上記のホンドタヌキの他に、北海道にエゾタヌキ(別亜種)がいます。
どちらも大陸にすむタヌキ(学名:Nyctereutes procyonoides)の亜種とされています。
タヌキは日本ではポピュラーな動物ですが、極東アジア(朝鮮半島、中国北東部、ロシア東部、日本)にしかいない珍獣です。
原始的なイヌ科の仲間で、アライグマ科に分類する研究者もいます。

 キツネ(ホンドキツネ)

ホンドキツネ ホンドキツネ
分類:食肉目 イヌ科 キツネ属
学名:Vulpes vulpes japonica(ブルペス・ブルペス・ジャポニカ)
英名:Japanease Red Fox(ジャパニーズ レッド フォックス)
体長:50~90cm(尻尾を含めると1.2mほど)
ホンドキツネは、本州、九州、四国の森林にすむキツネで、昆虫、キジ、ヤマドリ、ウサギ、小動物などを食べます。
日本には、ホンドキツネの他に、北海道にキタキツネがいます。
(どちらも、ユーラシア大陸に広くすんでいるアカギツネの亜種です。)
キタキツネは四肢の先が黒くなりますが、ホンドキツネは黒くなりません。
キツネ類は独特の体臭がするので、動物園でもキツネ舎の周辺はかなりニオイます。


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