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食肉目イタチ科

 食肉目イタチ科について

イタチ(ホンドイタチ)。
ニホンイタチ食肉目イタチ科の動物は、同じイタチ科とは思えないほどバラエティに富んだ動物を含んでいて、ツンドラ、高山、森林、草原、淡水、海水と、生活環境も広範囲です。
オコジョ、イタチ、アナグマ、ミンク、カワウソ、ラッコなどがイタチ科の動物です。
イタチ科のうち、家畜化されたものがフェレットです。
基本的にどの種類もにょろっと胴長短足の体型でで、オスのほうがメスよりもかなり大きいです。

 イタチ類、小型でも強力な肉食動物

アメリカイイズナ。
イイズナ
イタチ類は、イタチ、テン、オコジョ、イイズナに代表されるような地上にすむ小型の肉食動物で、地上で暮らしますが、木登りや泳ぎも得意です。
食肉目の最小種がイタチ科のアメリカイイズナで、体長20cmほどです。
イイズナは、自身の体長よりもはるかに大きいウサギや鳥を単独で狩ることから、(同サイズであれば)トラを凌ぐ最強動物と言われています。
イイズナだけでなく、イタチ類はとっても狩りが上手です。

 アナグマ類、ずんぐりむっくり

ニホンアナグマ。
アナグマ アマグマ類は、ずんぐりした体に、穴掘り用の湾曲した大きな爪を持つ仲間です。
アナグマ、クズリ(ウルヴァリン)、ラーテルに代表されるような地上性の動物で肉食から雑食です。
ずんぐりしていますが、やっぱり短足です。

 カワウソ類とラッコ、水中生活に適応した仲間

ラッコ。
ラッコ イタチ科の動物のうち、水中生活に適応した仲間がカワウソ類とラッコです。
ラッコがもっとも水中生活に適応していて、後ろ足はアザラシのように後ろを向いていて、泳ぐ時にヒレのように使います。
出産も子育ても浮いて行うので、ほとんど陸に上がることはありませんが、クジラ類や鰭脚類(アザラシなど)ほど水中生活に適応していないので、水中でモノを食べることができません。(仰向けで浮いて食べるのはそのため)。
カワウソ類は半水生の動物で、ラッコほど水中生活に適応しておらず、陸でも行動できます。
水と陸の境目がカワウソ類の生活圏です。

 アナグマ(ニホンアナグマ)

ニホンアナグマニホンアナグマ
分類:食肉目 イタチ科 アナグマ亜科
学名:Meles meles anakuma(メレス・メレス・アナクマ)
英名:Japanese Badger(ジャパニーズ バッジャー)
生息地:日本
体長:50cmほど
ニホンアナグマは、人家に近い里山で暮らしています。
地方によってムジナ、マミと呼ばれたり、タヌキ(イヌ科)とひっくるめてタヌキと呼ばれたりします。
穴掘りが得意で、10~20mの長大なトンネルに家族単位で暮らし、モグラ、ヘビ、ミミズ、昆虫、果物などを食べます。
昔話に出てくるタヌキ汁の具はアナグマで、タヌキのようにアクが出ず旨いとか。

 フェレット

フェレットフェレット
分類:食肉目 イタチ科 イタチ亜科
学名:Mustela putorius furo(ムステラ・プトリウス・フロ)
英名:Ferret(フェレット)
体長:40~50cm
フェレットは、イタチ科の仲間のうち、唯一の家畜種でペットとして人気があります。
学名の意味は、ムステラ=イタチ科の、プトリウス=くさいヤツ、フロ=フェレット。
分類上はヨーロッパケナガイタチ(学名:Mustela putorius)の亜種となっていますが、毛皮、狩り、実験用、ペット用など、用途に合わせてさまざまなイタチ科の動物を掛け合わせたのがフェレットといわれています。
野生で暮らす動物ではないので、肉食動物とは思えないおマヌケな行動を多々やらかします。

 コツメカワウソ

コツメカワウソコツメカワウソ
分類:食肉目 イタチ科 カワウソ亜科
学名:Aonyx cinerea(アオニクス・シネレア)
英名:Small-clawed otter(スモールクロウド オッター)
体長:40~60cm
生息地:中国南部と東南アジアの河川
カワウソ類は、水辺の生活に適応したイタチ科の仲間です。
姿はイタチ科独特の胴長短足で、臭い液(最後っ屁)を出す臭腺もちゃんとあります。
好奇心旺盛で、小石や水に浮いた葉などをオモチャにして遊びます。
泳ぐ、もぐる、はしりまわる、さんざんはしゃいで、寝床に戻ってコテッと寝てしまうあたりは、フェレットに似ていますが、フェレットと違い、チュイーチュイー、キャッキャッなどとよく鳴きます。

 ラッコ

ラッコ ラッコ
分類:食肉目 イタチ科 カワウソ亜科
学名:Enhydra lutris(エンヒドラ・ルトリス)
英名:Sea otter(シー オッター)
体長:1~1.4m
生息地:北太平洋沿岸、日本では北海道の東部
ラッコは、海の生活に適応したイタチ科の仲間で、陸に上がることはほとんどありません。
ウニ、カニ、アワビ、ホタテなどを食べるので、うまい物しか食べないグルメと呼ばれていますが、
じつは、海生動物からしてみれば、これらは硬くて痛い殻が邪魔で食べにくいゲテモノであり、海に進出した時期がごく浅い新参者のラッコは、これらに手を出すしかなかったのです。
アザラシやアシカのように水中で食事をすることができないので、仰向けで浮いたままモグモグします。
寒さに耐えるための皮下脂肪が少ないので、熱を作るために大量に食べます。
のとじま水族館のラッコ1頭の食事は、1食でホタテ8個、イカ10杯、魚の切り身300gで、一日に1頭が食べる量は4.5~6キロにもなるそうです。


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