アニマル雑貨けもの屋さん

HOME > カイギュウ目

カイギュウ目(海牛目)

 ジュゴン

ジュゴンジュゴン
分類:カイギュウ目 ジュゴン科
学名:Dugong dugon(ジュゴン・ジュゴン)
英名:Dugong(ジュゴン)
体長:2~3.5m

ジュゴンは、インド洋、太平洋の熱帯地方の沿岸、沖縄諸島の沿岸にすんでいます。
沿岸の海草や海底の植物を食べています。
オスには小さい牙があります。見えないけどね。

 アメリカマナティ

アメリカマナティアメリカマナティ
分類:カイギュウ目 マナティ科
学名:Trichechus manatus(トリケクス・マナトゥス)
英名:Caribbean manatee(カリビアン マナティ)
体長:3~3.5m
アメリカマナティは、フロリダ半島、南アメリカ北東部、カリブ海の暖かい海にすんでいます。
海草やマングローブの葉を食べます。
オスメス共に牙はなく、前足に小さいツメがあります。

 ジュゴンとマナティ、見わけられるかな?

・ジュゴンのしっぽは半月型か半円型で、イルカのしっぽに似ています。
・マナティのしっぽは丸くてうちわ型です。
・ジュゴンの方が鼻から下が長く、口までが間延びして見えます。
・ジュゴンのオスには小さい牙があります。マナティに牙はありません。
・ジュゴンはジュゴン1種類ですが、マナティは3種類います。

 カイギュウ目について

ジュゴンの生息域カイギュウ目の仲間は、赤道付近の暖かい沿岸や河川にすみ、浅瀬で海草や水草を食べる植物食動物です。
出産や子育ても水中で行い、一生を水中で暮らします。
カイギュウ目には、ジュゴン科1種と、マナティ科3種の、2科4種が含まれます。
カイギュウ目は、アフリカ獣類の1グループで、ゾウやハイラックスに近い動物です。
カイギュウ目のカイギュウとは、漢字で書くと、「海牛」。
海にすんでいて、ウシのように植物を食べるところから「カイギュウ」と呼ばれます。
ジュゴンもマナティも、水中に適応した哺乳類の中では唯一の植物食動物で、同じ体重を持つの他の哺乳類の1/3しかエネルギーを消費しないという、とってもエコな動物です。

 水中で暮らす植物食動物

呼吸するマナティ。
アメリカマナティ ジュゴンもマナティも水中で生活しているので、ときどき水面に顔を出して呼吸します。
水中では鼻の穴を閉じていますが、呼吸の時は鼻の穴、全開です。
クジラやイルカは、オデコに鼻の穴がありますが、ジュゴンやマナティは、口の先に鼻の穴があります。
ジュゴンもマナティも、浅瀬の草や海草を食べる植物食動物で、陸の植物食動物と同じく長~い腸を持っています。
植物が腸で発酵するときにガスが出るので、よくオナラが出ます。
(水の中の動物なので、オナラは泡になってプクプクします。)
ジュゴンは海底から生えている水草を食べやすいように、(マナティよりは)鼻から下が長く、 口が下向きについています。


 マナティの歯は何度でも生え変わる!

マナティの歯は押し出し式になっていて、アゴの奥から生えてきた新しい歯が、古い歯列をアゴ先へ押し出すように生えて来ます。
同じアフリカ獣類のゾウも押し出し式の歯を持っていますが、ゾウは一生に5回しか生え変わりません。
マナティの歯は何度でも生え変わります。
こんな立派な奥歯を持っているマナティですが、前歯はありません。
歯のかわりに咀嚼板(そしゃくばん)という角質の板を持っていて、咀嚼版をこすり合わせて植物をすりつぶします。
マナティは、ガラス質を持つ水中の植物(←硬い!)を食べるために、このように進化しました。
ジュゴンは、アマモなどの海草(←柔らかい)を食べているため、奥歯が計8本しかなく、生え変わることはありません。

 ジュゴンとマナティに会いに行こう!

鳥羽水族館ジュゴンとマナティを見に行こう!
沖縄美ら海水族館マナティを見に行こう!


↑ ページの上へ戻る

inserted by FC2 system