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ウサギ目

 ウサギ目、二重の齧る歯を持つ植物食動物

ウサギ目の動物は、2科12属58種で、ウサギ科とナキウサギ科の2科です。
この仲間は、一生伸び続ける切歯を持つ植物食動物で、上あごの切歯が二枚重ね(二重)になっています。
ウサギ科の仲間は、大きな長い耳と大きな後肢を持ち、跳躍力が発達していて跳ねて移動します。
地面に巣穴を掘るアナウサギ(Rabbit:ラビット)と、巣穴を持たないノウサギ(Hare:ヘア)がいます。
ナキウサギ科の仲間は、山岳地帯や半砂漠地帯にすんでいて、昼行性のため目は小さく、耳は丸く、後ろ足も短く、ネズミのような姿をしています。
日本にも北海道にエゾナキウサギ1種がいます。

 日本にすむウサギ目の仲間

トウホクノウサギ
ニホンノウサギの亜種、トウホクノウサギ(夏毛)。

日本にはウサギ科3種(ニホンノウサギ、アマミノクロウサギ、エゾユキウサギ)、ナキウサギ科1種(エゾナキウサギ=キタナキウサギ)がすんでいます。
ニホンノウサギは、4亜種(亜種とは、地域特有の違いを持つ変種のこと)に分けられています。
日本海側にすむトウホクノウサギ(学名:Lepus brachyurus angustidens)、
九州にすむキュウシュウノウサギ(学名:Lepus brachyurus brachyurus)、
佐渡島にすむサドノウサギ(学名:Lepus brachyurus lyoni)、
隠岐諸島にすむオキノウサギ(学名:Lepus brachyurus okiensis)の4種です。
※エゾユキウサギは、ニホンノウサギの亜種ではなく、ヨーロッパやロシアにすむユキウサギの亜種です。

 ウサギは子だくさん

アナウサギは子だくさんです。
一度に産む数は1~4頭と少ないものの、コドモはすぐに一人立ちするので、親ウサギは一年に数回コドモを産むことができます。
ウサギを食べる天敵がたくさんいるにもかかわらず、たくさん生むことで、大繁栄しています。
ちなみに、男性向けのセクシーな雑誌、プレイボーイのシンボルマークはウサギです。
ウサギの繁殖力は、ネズミの親戚だけあってとてもご立派なものなのです。

 ウサギの前歯は二枚重ね

ウサギの頭骨
ウサギの頭骨です。
矢印の場所に小さい歯があります。
この小さな歯は生え変わりの予備の歯ではなく(一生のび続けるので予備は必要ない)、
上あごの切歯を支えるための歯で、大工道具の鉋(かんな)の「裏金(うらがね)」のような役割をしています。
このウサギ目独特の切歯は、「二重切歯:にじゅうせっし」と呼ばれます。
※ご安心ください。ウサギは鉋(かんな)じゃないので、頭をポンポン撫でても前歯が出たりしません。

以前は、ウサギ類もネズミ類も、齧歯目(げっしもく)として一つのグループにまとめられていました。
どちらも、かじるための一生のび続ける前歯(切歯)持つので、同じグループとされていたのです。
しかし、ウサギの切歯とネズミの切歯には上記のような違いがあったため、別のグループに分けられました。


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