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モグラ目

 小型の食虫性哺乳類、モグラ目

モグラ目(食虫目:しょくちゅうもく)の仲間は、小さな目、とがった鼻を持った食虫性の小型哺乳類のグループです。
モグラ目の仲間は4科に分けられていて、じょうずにすみ分けています。
ナミハリネズミハリネズミ科、ソレノドン科→地表にすんでいます。
トガリネズミトガリネズミ科→落ち葉の層にすんでいます。
ヨーロッパモグラモグラ科→地下にすんでいます。

また、この仲間は盲腸を持っていないので、無盲腸類(むもうちょうるい)とも呼ばれます。


 ネズミとは違うのだよ!、ネズミとは!!

ジャコウネズミモグラ目の動物は、小さな丸っこい体にとんがった鼻面を持っているせいか、名前に「○○ネズミ」と付く種類がたくさんいます。
ネズミ目の仲間とモグラ目の仲間は、食べる物が違うため、頭骨や歯の形がまったく違います。
ジャコウネズミのあくび←大あくびをしているのは、モグラ目の動物、ジャコウネズミです。
大あくびしたついでに、口の中を見せてもらいましょう。
モグラ目の仲間は、虫をつまむためのピンセットの役割をする尖がった前歯を持っています。
前歯で虫をつまんでから、逃げられないうちに適当な大きさに切り刻むため、前歯のすぐ後ろに三角形の尖った歯が並んでいます。

げっし目の頭骨 ネズミ目の動物、カピバラの頭骨です。
ネズミ目の仲間は基本的に植物食なので、前歯は硬い植物をけずるための歯、大工さんの道具「のみ」のような役割をする歯です。
けずりカスや殻を捨てやすいよう、前歯のすぐ後ろに歯のない空間があります。


 モグラ目の天国、日本

日本には、モグラ目の動物が20種類以上すんでいます。
モグラ科の動物だけでも8種類います。
これはかなりスゴイことで、同じ島国のイギリスには、モグラ目の仲間は1種類しかいません。
狭い国土でも山脈で細かく分断されていてすみわけできること、
豊かな自然にたくさんの種類の昆虫が豊富にすんでいることが、モグラ天国の理由なのでしょう。
夜行性で体が小さく、地中や地表のごく浅いところにすんでいる種類が多いので、人目につきませんが、空き地や雑木林など、自然の残る場所(ミミズの好きそうな場所)にコッソリ、何種類もすんでいるのです。


 世界最小の哺乳類はモクラの仲間

北海道にすむトウキョウトガリネズミ(チビトガリネズミの亜種)は、世界最小の哺乳類です。
体長は4~5cmほど、体重は一円玉2枚分くらいのちっちゃいトガリネズミです。
名前に「トウキョウ」と付きますが、東京ではなく北海道にすんでいて、北海道(蝦夷:エゾ)を、東京(江戸:エド)と混同してつけられた名前です。
トウキョウトガリネズミは、「同じ種類であっても寒い地方にすむものほど体が大きくなる」、という生物界の定説「ベルクマンの法則」をどういうワケか、無視しています。
体が小さいと熱が早く逃げてしまうので、小型のまま寒いところにすむ場合、ひっきりなしに食べるか動くかして常に熱を作り出さないといけないでとっても非効率なのです。


 都市伝説、モグラはまぶしいと死ぬ?

モグラは日光にあたると死ぬ。と聞いたことがありませんか?。これはまったくの都市伝説。
地面の浅い場所でくらすモグラの親戚「ヒミズ」の名前の由来は、「日見ず」から来ていて、日光に当たるとまぶしくて死ぬと考えられていたことからきています。
モグラの仲間は地上でくらすハリネズミ科の仲間を除いて、多くの種類は貧弱で小さな目をしています。

目がほとんど退化しているので、明るくても暗くても関係ありません。
まぶしくても死ぬことはありません。


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